2.純朴で、世俗には妥協しない

 世間をまだ知らない若い者は、世俗の悪い習慣に染まることもまた浅いが、世の中の裏表をよく知った者は、世の中の様々なからくりに通じることもまた深い。
 だから、君子という者は、世俗のことによく通暁しているよりは、むしろ飾り気がなく愚直である方がよく、またつまらない遠慮をして謹しみ深いよりは、むしろ世間知らずで人から狂人といわれる方がまだよい。
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#人生訓
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