1.真理を住処とする

 真理を自分の住家としてこれを守る者は、ある時は不遇で寂しい境涯になるが、権勢に寄りかかりおもねりへつらう者は、ある時は栄えても、遂には永遠に寂しく痛ましいものである。真理に達した人は、常に世俗を超越したところに真実を見出し、この身が終わって後の不朽の名声を得ることに心がけている。
 だから、むしろある時は不遇で寂しい境遇になることはあっても、永遠に寂しく痛ましくなるような、権勢におもねる態度をとってはいけない。
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